成田空港の国際線発着枠の80%を切った場合、他の航空会社に振り分ける「ULルール」というものが適応され、JALの国際線発着枠が減少するかもしれません。
■成田空港発着枠振り分け
全日空、国際線の拡大前進 成田発着枠没収制度を検討(フジサンケイ ビジネスアイ)
この制度は、国際航空運送協会(IATA)が定める「ULルール」と呼ばれるもの。今回は昨年10月から今年3月の利用率を基準に適用の可否が決定されるが、昨秋以降の世界同時不況で国内航空各社の国際線需要は前年比2~3割減で推移しているため、「8割ルール」適用は不可避な状況だ。
日本航空など航空各社は不況による需要急減には一時的な減便で対応し、国際線ネットワークは維持したい考えだが、ルール適用により発着枠が没収されると、今年10月から海外の航空会社を含め、他社に振り分けられる。
同省はこれまで、米中枢同時テロが起きた2001年や、SARS(新型肺炎)などが発生した03年に欧米など主要路線でルール適用を停止する特別措置を実施した例がある。このため、今月末にまとめる航空業界支援策の一環として適用停止を検討していた。
ただ、適用停止は関係する航空各社の同意が原則となる。同省が実施した聞き取り調査では、全日空などが発着枠の有効活用を主張したため、適用停止は見送られたもようだ。
今の時期、JAL国際線は、ソウル便以外は、かなりの減便をしています。
JALは、ANAの発着枠の3倍を持っているとされ、この制度が適用されると、JAL発着枠減少、他の航空会社増加、となる見込みということですね。
減便しないで国際線の便数を維持すれば、さらにJALは赤字に追い込まれるでしょうし、JALは苦しいところです。