メキシコ、北米と感染を拡大している「豚インフルエンザ」。WHOが警戒レベル「フェーズ4」に引き上げるなど、感染拡大が懸念されています。ゴールデンウィークのツアー中止など、影響が出てきています。
■豚インフルエンザ海外旅行への影響は
日航、業績一段と悪化も=「稼ぎ時」に豚インフル拡大 (時事通信)
豚インフルエンザの感染拡大で、経営再建中の日本航空の業績が一段と悪化する可能性が出ている。27日時点では「それほど大きな影響はない」(広報部)としているが、旅行会社の相次ぐメキシコ・ツアー中止など影響はじわじわと広がっている。ゴールデンウイークから夏休みの「稼ぎ時」だけに予断を許さない情勢だ。
日航は2004年3月期、新型肺炎(SARS)や鳥インフルエンザの発生で国際線旅客数が激減し赤字に転落。旧日本エアシステムとの統合効果が帳消しになった。 (一部引用)
JALは、成田発メキシコシティー行きの直行便(バンクーバー途中寄港)を運航しており、メキシコへのツアー中止、渡航者減少は、JALの業績に直接影響を与えそうです。
メキシコへの出張禁止にする企業や、豚肉の輸入禁止をする企業(松屋フーズ)も出てくるなど、波紋が広がっています(豚肉からの感染は否定的なようですが)。
ヒトからヒトへの感染経路で拡大しているとされ、グローバル化された今、あっという間にインフルエンザ・パンデミックとなる可能性もないとはいえません。
豚インフル、警戒レベル「フェーズ4」に引き上げ…WHO (読売新聞)
今朝、WHOは、警戒水準を「フェーズ4」に引き上げました。
新型インフルエンザの警戒レベルは6段階あり、「フェーズ4」は世界的な大流行に結びつく可能性を認定し、人から人に容易に感染する可能性があることを意味します。
「フェーズ4」では、日本は発生国との間で出入国が制限されます。
- 旅客機の着陸:成田、関空、中部、福岡の4空港
- 客船:横浜・神戸・関門の3港
メキシコからの入国者は、検疫が自己申告で、発熱がなければ検疫を通過してしまうこと、また、メキシコ便だけでなく、経由して米国やカナダ便を利用する場合が多いことも、検疫体制の不安要素です。
このGWに海外渡航を予定されている方、新型インフルエンザの情報に注意して下さい。
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