今朝、日本初の新型インフルエンザ感染者が確認されました。
■日本初の新型インフルエンザ感染者
⇒日本初の感染確認=大阪府立高生徒ら3人、カナダ短期留学-新型インフル・厚労省
厚生労働省は9日、成田空港に到着した米デトロイト発ノースウエスト25便の乗客3人が新型インフルエンザに感染していることが、遺伝子検査で確認されたと発表した。3人は大阪府立高校の生徒と教師で、カナダでの短期留学に参加した帰りだった。日本で感染者が確認されたのは初めて。
3人は入国前に感染が疑われ、成田空港近くの病院に運ばれた。国内発生には当たらず、政府はこれまで「対策は変えない」との方針を示している。
日本でも、ついに感染者が確認、成田空港での検疫の成果がでた形ですか。
■日本の新型インフルエンザに対する過剰な反応
- 病院・診療所での診療拒否 (極めて感染の可能性が低いにもかかわらず)
- 企業が外国から帰国した社員を、5日間休ませている (第1号の発生は会社に悪影響)
- 上記記事にある高校に、「その生徒の通学ルートはどこだ?」など、すでに50件あまりの電話がかかっている (高校名まで情報公開する必要があるのか疑問)
「不顕性感染」という問題がある以上、ウィルス感染から完全に身を守ることは困難です。
そのため、感染疑い者が、病院へ早期受診することが重要とされますが、「感染者=悪」のような風潮になると、感染疑い者の病院受診が遅れ、ますますウィルス感染が広がるという悪循環が生じます。
上記のような日本人の過剰反応は、新型インフルエンザウィルス感染拡大防止に対して大きなマイナスです。冷静な対応が求められます。
■入国後に新型インフルエンザ感染者が確認されたら
今回は、水際での発見になりましたが、もし、検疫を通り抜けた入国後の人に新型インフルエンザが確認された場合には、政府の行動計画「第2段階(国内発生早期)」になり、患者の接触者に対する外出自粛とタミフルの予防投与や、発生地域での集会・外出の自粛要請、、などの対策がされます。