JALが、同じアライアンス(ワンワールド)のアメリカン航空とも資本業務提携交渉に入っているようです。
■JALアメリカン航空とも資本業務提携で交渉
⇒JAL、米アメリカン航空とも資本業務提携で交渉 (ロイター)
米デルタ航空<DAL.N>からの出資受け入れで交渉に入っている日本航空(JAL)<9205.T>が、これとは別に米アメリカン航空とも資本・業務提携の交渉に入っていることが13日、明らかになった。関係筋が明らかにした。
アメリカン航空はJALに対して出資すると同時に、国際的に航空市場を開放する「オープン・スカイ(航空自由化)」協定が日米間で成立することを前提に、両社で法人向けサービスなどの分野で合弁事業を行う協議も行っている。
JALはアメリカン航空、英国航空<BAY.L>などと航空連合「ワンワールド」を組んでおり、デルタの航空連合「スカイチーム」とはライバル関係にある。関係者は「アメリカン航空は全体的に見てデルタと競合できる状態にある」としており、JALはデルタ航空とアメリカン航空の両社から出資を受けるか、どちらか片方から出資を得るかを検討するとみられる。
デルタは成田空港の発着枠を最も多く保有する外国航空会社で、JALは提携により、国際線の共同運航(コードシェアリング)などを通じて不採算路線の縮小と国際線の競争力強化につなげたい考えだ。
JALはメガバンクなどの金融機関から追加融資を受ける条件として、今月末までに抜本的な再建計画をまとめる必要があり、今回の出資交渉もその一環。
JALがアメリカン航空と資本提携交渉をしているのは、同じアライアンスなので、デルタ航空よりは驚きが少ないです。
アメリカン航空の前提としている、オープン・スカイ(航空自由化)」協定が日米間で成立するためには、羽田空港の24時間化による発着能力の増強と、飛行距離の制約を取り払うことによる国際線拡大が必須要件であるため、ハードルが高いと思われます。
しかし、JALがデルタ航空、アメリカン航空両社と交渉していることで、JALの争奪戦の様相を呈してきました。両社から出資を受ける、という結末はあるのでしょうか?