JALに対して、スカイチームのデルタ航空と、ワンワールドのアメリカン航空が提携で争っています。ここにきて、デルタ航空が、航空連合移籍にかかる費用を負担する提案をしているそうです。大赤字のJALの行方は?
■デルタ航空がJALのスカイチームへの移籍費用負担提案
⇒デルタ、日航へ猛アタック 航空連合移籍「費用出す」 (産経新聞)
経営再建中の日本航空に対し、米デルタ航空が、日航の加盟する航空連合「ワンワールド」からデルタの所属する「スカイチーム」への移籍に向け、資金面の支援などを申し出ていることが14日、分かった。日航と同じ「ワンワールド」に属するアメリカン航空は引き留めに懸命だが、不採算の国際路線を廃止し、米社との共同運航に移行して顧客離れを防ぎたい日航にとって、デルタの攻勢は交渉に影響を与えそうだ。
航空連合(アライアンス)をかえるとなると、共同運航便やマイレージの取得や特典航空券、空港施設の共同利用などを変更するため、システム変更にコストがかかります。そのため、日航の西松遥社長も13日の決算会見で、「アメリカン航空と組むのが自然だ」と述べています。
しかし、航空連合移籍費用をデルタ航空が持つ、となれば、また話は違ってきそうです。
仮に、JALがスカイチームに移籍すると、JGCのステータスは、ラウンジの使えない、「エリート」止まりでしょうね。
■JAL上半期大赤字
⇒描けぬ未来、日航の苦悩過去最悪、上期赤字1312億円 (フジサンケイアイ)
経営再建中の日本航空が13日発表した2009年9月中間連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が957億円の赤字(前年同期は302億円の黒字)となり、赤字幅は過去最悪だった。景気低迷や新型インフルエンザによる旅客数の減少や単価の下落をコスト削減で補いきれなかった。資金繰りが逼迫(ひっぱく)している日航は同日、取引金融機関への支払いを一時的に停止できるようにするため、私的整理の一つである「事業再生ADR」を申請した。
さてさて、JALはどうなっちゃうのでしょうかね。
不採算路線の整理、年金の減額など議論されており、今後の動向に注目です。
GMのように一度破産(みなし)にして整理した方が、すっきりするのではないか、と思ったりするのですが、いかがでしょうか?