アイスランドの火山噴火による火山灰により、欧州で空港閉鎖が続いています。欧州航空会社の被害は大きく、ヨーロッパ社会への影響も出てきています。
■アイスランド火山噴火の火山灰で空港閉鎖続く
⇒火山噴火 航空業界への影響「9・11超える」(産経新聞)
アイスランドの火山噴火による火山灰は18日も欧州の空をマヒさせた。空港が閉鎖された15日以降、欧州では4日間にわたって他大陸からの移動が停滞。国際民間航空機関(ICAO)は航空業界への影響について、米中枢同時テロ時の2001年を上回るとの見方を示した。欧州連合(EU)は19日、テレビ会議による運輸相理事会を緊急開催し今後の対応を初協議する。
英BBC放送によると、火山灰は欧州全域に広がり、ロシアの一部上空にも達した。18日現在、約30カ国の空港で閉鎖や飛行制限などの影響が出ている。
一方、KLMオランダ航空や独ルフトハンザ航空が17日に飛行テストを実施した結果、火山灰などによるエンジントラブルは確認できなかった。規制解除に向けテストを継続する。これに対しフランス航空当局は、パリなどの空港閉鎖を19日午前中まで延長することを決定、慎重な姿勢を崩していない。
ドイツは18日に数時間空港再開し、オーストリアでは19日に再開の予定と、一部再開の動きがあるようですが、まだまだ影響が続きそうです。
⇒<火山噴火>KLMなど運航再開模索 試験飛行を実施(毎日新聞)
だが、オランダ運輸省は、試験飛行は許可するものの、飛行禁止を継続する。各国の航空当局が慎重な対応をとっているのは、火山灰の影響を受けて過去に旅客機エンジンが停止したことがあるためだ。89年には、アラスカでKLMのボーイング747旅客機の四つのエンジンがすべて停止して急降下、低空でエンジンが再起動して難を逃れたものの、エンジンや機体に大きな損傷が出た。82年にもインドネシアで英国航空、シンガポール航空の747旅客機のエンジンすべてが停止した経緯などがある。
火山灰の影響によるエンジントラブル、過去にいろいろあるのですね、怖いですね。
運航再開になったとして、事情により早く搭乗しないといけない方もいるのでしょうが、エンジントラブルが心配になりますね。航空会社があせって再開して、事故を発生させないことを期待します。
⇒19日の欧州便も欠航=アイスランド火山噴火-日航、全日空(時事通信)
アイスランドの火山噴火の影響で、日本航空と全日空は19日も成田空港とヨーロッパ各地を結ぶ計12便を欠航させることを決めた。影響人員は計約3060人。
日本航空によると、欠航するのは成田からロンドン、パリ、アムステルダム、フランクフルト、ミラノ、モスクワに向かう6便。各地から成田へ戻る6便は、現地の状況をみて、同日午前に決定する。全日空はロンドン、パリ、フランクフルト発着の6便を欠航させる。
JAL、ANAへの影響も続き、成田空港でも欠航5日目ですね。
自然現象によるものですから、運航再開の目処がいつになるか予測しにくいですが、模索されています。
この火山灰の影響を受けてらっしゃる方、お疲れ様です。体調を崩されませんように。