JAL上級会員に付与するアップグレードは、国内線クラスJ券、国際線アップグレード券とありましたが、2009年4月分より、アップグレードポイント制に。ANAに追随。
■JALアップグレードポイント新設
■従来のアップグレード
上級会員ステータスごとに、国内線クラスJ券、国際線アップグレード券をそれぞれ付与。
上級会員 | 国内線クラスJ券 | 国際線アップグレード券 |
---|---|---|
ダイアモンド | 14枚 | 4枚 |
JCGプレミア(JGP) | 10枚 | 3枚 |
サファイア | 8枚 | 3枚 |
クリスタル | 4枚 | 1枚 |
※JALグローバルクラブ会員のみではアップグレード券はつかない。
■新設されるアップグレードポイントとは?
同じ上級会員でも、搭乗している上級会員の方が多くなるようにアップグレードポイントを新設。「搭乗回数基準」がある以外は、ANAのアップグレードポイントと同じ。
上級会員 | 獲得FLY ONポイント | アップグレードポイント |
---|---|---|
ダイアモンド | 10万FOP 以降1万FOPごと | 40ポイント +2ポイント |
JGCプレミア(JGP) | 8万FOP 9万FOP | 30ポイント 32ポイント |
サファイア | 5万FOPまたは50回搭乗 以降1万FOPまたは10回搭乗ごと | 20ポイント +2ポイント |
クリスタル | 3万FOPポイントまたは30回搭乗 4万FOPまたは40回搭乗 | 10ポイント 12ポイント |
※JALグローバルクラブ会員のみではアップグレードポイントはつかない。
■アップグレードポイント使用の変更
アップグレードポイントを使う変更もあり、国際線が、「北米、南米、ヨーロッパ」と、「ハワイ、グアム、アジア、中国、韓国、オセアニア」に分離。アップグレードポイントは、国際線プレミアムエコノミーや国内線ファーストクラスには利用できず、残念。
利用条件(利用対象者、利用制限期間、利用対象便、利用対象運賃、予約可否など)は現行の国際線アップグレード券、国内線クラスJ券と同条件となる予定、とのこと。
以下の表は片道あたり。
路線 | ビジネスクラス | ファーストクラス |
---|---|---|
国内 | 2アップグレードポイント (クラスJ) | _ |
国際線 (欧米※1) | 8アップグレードポイント | 12アップグレードポイント |
国際線 (アジア他※2) | 5アップグレードポイント | 6アップグレードポイント |
※1欧米=北米、南米、ヨーロッパ(ニューヨーク-サンパウロ線、バンクーバー-メキシコ線を含む。)
※2アジア他=ハワイ、グアム、アジア、中国、韓国、オセアニア(シンガポール-クアラルンプール線を含む。)
ANAと比べると、国内線クラスJと国際線ファーストクラスへのアップグレードに必要とするアップグレードポイントが少ないですね。
国内線クラスJのアップグレードポイントが低いのは、スーパーシートプレミアムとクラスJの価格差、およびANAスーパーフライヤーズカードのアップグレードポイントが付与されることが理由と思われます。
■モデルケース: サファイアになんとか解脱、JGC入会
2007年まで、国内線クラスJ券8枚、国際線アップグレード券3枚
2008年以降、20アップグレードポイント=国際線ビジネスクラス欧米2搭乗分+α、国際線ビジネスクラス欧米線以外4搭乗分、または国内線クラスJ 10搭乗分
国際線または国内線だけ利用、という上級会員の方の場合、いままでは捨てていたアップグレード券が、アップグレードポイントになり、有効利用できるというメリットがありそう
また、欧米線のアップグレードはしにくくなりますが、アジア方面などはしやすくなります。
ANAのアップグレードポイントの変更は改悪という印象が大きかったですが、JALのアップグレードポイント新設は、それほど悪くないような。。。