
■新聞掲載!!JALとANAマイレージサービス改定裏技対策も
⇒JALとANA、マイレージサービス改定裏技対策も (asahi.com)
以下、記事コピペ

全日空、日本航空両社の改定のポイントはほぼ同じだ。例えばマイルの有効期間。今まではためた月の翌々年の12月末に失効したのが、36カ月後の月末に変わる。これで、大半の客は期間が延びる一方、航空会社にとっては特典航空券の利用希望が失効ぎりぎりの12月に集中するのを緩和できる。
また、これまで年末年始やお盆など特典航空券が使えない期間があったのが、全日空は国内と国際線で、日航は国内線で撤廃し、年中乗れるようになる。
特典航空券獲得に必要なマイル数も変わる。国内線は1万5千マイルで好きな路線の往復航空券に換えられたのが、全日空は目的地までの距離に応じて1万2千~2万マイル(繁忙期、閑散期に増減あり)、日航は1万2千~2万マイル(季節変動なし)になる。
新基準では、大阪(伊丹、関西)―東京線や大阪―福岡線など2社の計約90路線が1万2千マイル(通常期)に減る。大阪―ハワイ間をツアーで3往復すれば達する距離だ。ただ、全日空の東京―沖縄線や日航の大阪―石垣島線など計11路線は必要マイル数が今より増える。
大幅改定の背景には、マイレージ会員層の拡大が背景にある。両社が買い物でマイルがためられる提携先を競って増やしたため、会員数は5年間でほぼ倍増。買い物だけで特典航空券を獲得する「陸(おか)マイラー」も生まれた。ただ、実際は特典を得るほどマイルをためられずにいる会員が圧倒的に多く、両社は「特典を一度味わって、ためる気持ちも強くしてもらおう」と考えた。
ただ今回の改定を「改悪」とみる向きもある。搭乗回数の多い人を上級会員として優遇する仕組みを全日空が全廃し、日航も縮小する点だ。
全日空の担当者は「『修行僧』対策も念頭にあった」と明かす。距離が短く運賃も安い路線に繰りかえし乗って搭乗回数を稼ぎ、上級会員をめざす人たちのことだ。乗りっぱなしのつらさを僧の修行にたとえて名づけられたとされる。航空業界の関係者は「20~30歳代の会社員を中心に全国に数百人いるのでは。ゲーム感覚で始める人が多いようだ」と話す。
全日空では年50回以上乗ると、提携航空会社を含めた世界中の空港ラウンジで飲み物を無料で楽しめ、チェックインや荷物預かりも優先してもらえる上級会員になれた。このため一部の人が、1日で6~7回乗れ、長距離線より航空券代も安い東京―八丈島線や福岡―対馬線などを「修行」の場とし、離島の住民らから「席が取れない」と苦情が出ていた。
そこで全日空は距離と運賃に応じて付与されるポイントだけを基準にすることにした。休日に修行を重ね、全日空と日航の上級会員になった東京の男性会社員(33)は「いずれ制度を変えてくるとは思っていたけど。今後、修行を始める人は減るでしょうね」と残念がる。
不公平感解消が目的:マイレージ制度に詳しい鳥海高太朗・城西国際大観光学部助手の話 いわゆる「修行僧」と運賃を多く払うビジネス客との間にあった不平等感を解消しようとしているのは明らか。マイレージ会員の新規開拓が一段落し、今後は客の選別を進め、客単価を高めたいとの思いが感じられる。
取材時間は結構あったのですが、掲載されたのは、最後の方のカラムの一部でした(笑)。
しかし、この記事、夕刊とはいえ、朝日新聞の1面に掲載されたんですよ。マイレージを貯めている方がいかに多いか、今回のマイレージ制度改正のインパクトがいかに大きいか、ということでしょうかね。