
■あやうく島流し
■島流しとは?
修行僧用語(と思われる)。離島などに修行しに行ったが、帰りの便が悪天候などのために欠航し、戻って来れなくなること。小さな機材で運行し、1日運行本数の少ない離島路線(八丈島など)で、島流しが多いとされる。
■実際に函館空港で起きたこと
4月27日の午後6時ごろ、函館空港は強烈な横風にさらされていた。
羽田から航行してきたANA863便が、函館空港に着陸できず上空を回旋していたが、燃料がもたなくなり、新千歳空港へ転回。そのため、機材繰りができなくなり、ANA864便は欠航となった。
便名 | 機材 | 出発地 | 到着地 | 結果 |
---|---|---|---|---|
ANA 863 | A320 | 羽田16:55 | 函館18:15 | 新千歳空港へ着陸 |
ANA 864 | A320 | 函館18:55 | 羽田20:15 | 機材繰りがつかず欠航 |
JAL便はというと、JAL1167便は到着し、折り返しのJAL1170便は、「皆さまを機内へご案内しますが、風の状況によっては飛びたてない場合がございます」とアナウンス。
島流しの3文字が脳裏をよぎり、明日仕事なのに~っ、と肝を冷やす。
便名 | 機材 | 出発地 | 到着地 | 結果 |
---|---|---|---|---|
JAL 1167 | 777-200 | 羽田17:35 | 函館18:55 | 運行 |
JAL 1170 | 777-200 | 函館19:40 | 羽田21:05 | 運行 |
幸いにして、離陸時に多少の横揺れがあったものの、羽田へ帰り着くことができた。
おそらく欠航したANA便の方々は、このJAL便に振り替えられたのであろう、機内は大いに混雑していた。
ANAとJALの機材の差もあったかもしれません。ANAのエアバスA320は166席、JALの777-200は389席で、JALの方が大型機でしたから。
修行をしてらっしゃる皆さん、くれぐれも「島流し」にはご注意を。