国会議員は、国会の派遣で海外出張する際には、ファーストクラスの利用が認められているが、若手議員が、「ファーストクラスをやめてビジネスクラスにすれば経費が削減できる」との呼びかけを行った。国会議員にファーストクラスは必要?
■ファーストクラスは国会議員に必要?
⇒国会議員の海外出張 若手議員がファーストクラスに「待った」 (J-CASTニュース)
■ビジネスに落とせば年間5000万円浮く:
「若手の会」メンバーの牧原秀樹衆院議員は、記者会見で
「現在、国会の委員会出張はファーストクラス正規料金で行っているんですけれども、それを仮に、仮にですけれども、ビジネス(クラス)に落としただけで、(衆参あわせて)年間5000万円ぐらいの割り引きになる」と。
■国家公務員でファーストクラス利用は次官級:
例えば、国家公務員が海外出張する際は、ファーストクラスが利用できるのは次官級に限られる。ビジネスクラスを利用できるのも、課長級以上か、8時間以上搭乗する課長補佐のみだ。00年の法律改正以前は、全職員にビジネスクラスの使用が認められていたほか、本省の部長級以上であれば、ファーストクラスの利用ができた。
一方、地方議会に目を向けると、97年には、東京都や神奈川県議会で、ファーストクラスの運賃を受け取っておきながら、実際にはビジネスクラスやエコノミークラスにしか乗らず、その差額を通訳料などに流用していたケースが問題化。神奈川県では、利用できる航空運賃の額が、ファーストクラスからビジネスクラスに改められた。
それ以外にも、神戸市では02年にファーストクラスでの海外出張が市民オンブズマンに問題視され、利用する運賃をエコノミークラスに改めるよう申し入れが行われている。特に利用する航空券の種類を定めない場合でも、出張費用の上限が決まっているケースが多く、実際上は「ビジネスまたはエコノミークラス」というのが、地方議会では一般的なようだ。
そうは言っても、民間では、上場企業であっても「部課長はエコノミーが当たり前、役員でも基本的にはビジネスクラス」との声も多い。
こういう官の利用があるから、ファーストクラス高級化の流れがあるのかもしれません。
もちろん、ファーストクラス利用が適当な場合もあると思います。後期高齢者となった国会議員の方々には、長時間のフライトはこたえるでしょうし。
先日の、公費出張のマイル取扱の件もそうですが、ファーストクラスの話題よりも、むしろ、海外出張そのものに無駄な部分がないか、というところを議論してほしいですね。
さらに、同会が提言した、議員定数の削減、特別会計の廃止、天下りの禁止といった話題に、真剣に取り組んでもらいたいです。